大学病院や中規模の総合病院の整形外科と個人の整形外科
どちらを受診したら良いのか?悩む方がいます。
どちらを受診するかは、一長一短があります。
まず、大学病院や中規模の総合病院では、リハビリ施設が
充実していません。リハビリ施設があっても、頻繁に治療を
受ける事が出来ない場合が多いです。
交通事故のケガを治すためには、毎日の治療が大切です。
薬を飲んだり、湿布を貼るだけでなく、毎日の理学療法などの
治療が大切です。また、交通事故の場合、慰謝料などの補償は
通院の日数と関係で算出されます。
つまり、どんなに具合が悪くても、通院の回数が少ないと、
「大して具合が悪くなりのだろ・・」・という判断で、慰謝料が
少なく算定されてしまうのです。
ですから、
①早く治すため
②適切な慰謝料を得るため
毎日でもリハビリの治療を受ける事が出来る所で治療を
受けた方が良いです。この点から考えたら、通いやすい
リハビリ施設が充実した個人の整形外科で治療を受けた
方が良いでしょう。
しかし、総合病院や中規模の総合病院の整形外科を受診した
方が良い場合もあります。治療が長期に渡った時の場合です。
治療が長期に渡った場合、保険会社も、「なぜこの被害者は、
こんなに長期の治療を要しているのか?」を医学的に正確に
確認したいと考えます。この時、大学病院や総合病院の診断と
個人の整形外科の医師の診断とを比べると、大学病院の診断
の方が重要視されます。同じ整形外科医の診断でも、高度な
レベルで、診断書の有効性を論じる場合は、大学病院や総合
病院の方が有利なのです。
ですから、大学病院は総合病院を受診する事があったなら
その方の病状によっては、大学病院での定期的な診察は
続けておいた方が良い場合もあります。
月に1回、総合病院を受診し、日々の治療は近くの整形外科で受ける。
月1回、総合病院を受診し、日々の治療は当院の様な整骨院で治療を受ける。
どこをどの様に受診したら良いかは、ケースバイケースなのでご相談下さい。