交通事故のむち打ち症等のケガをした時、病院を受診すると
レントゲン写真を真っ先に取ります。また、歩行者で車と接触して
頭をぶつけたりした場合は、頭のMRI検査をする事もあるでしょう。
しかし、車に乗っている時のケガの場合、初めからMRIを撮る事は
少ないです。手がしびれるような場合、首に衝撃が加わり、首の骨を
痛めて、神経を痛めた可能性があります。神経をどの様に痛めて
いるかを調べるためにはレントゲン写真では写らないのでMRIを
撮った方が良いと思います。
ただ、かなりの衝撃でない限り、事故の衝撃だけで、首の骨を痛めて
神経まで痛める事はありません。ですから、元々首の骨が変形して
いたり、頸椎のヘルニアがあり、いつ症状が起きてもおかしくなかった
状態が、事故の衝撃で表に出てきてしまったと考えた方が良いでしょう。
もちろん、手がしびれていても、首の骨には問題なく、むち打ちで
一時的に神経に衝撃を受けた為に出てきている場合や、痛みのため
筋肉が固く凝ってしまったため、神経を筋肉が締めつけてしびれが
出る場合もあります。
世田谷区豪徳寺駅そばで開業19年になる当院でも、交通事故に遭って
MRIを撮るケースは、あまり多くはありません。
MRIを撮るかどうかは、主治医の先生の判断次第です。しかし、症状が
重い場合や、手にしびれが出ている場合は、レントゲン写真よりはもっと
詳しく骨や神経の状態が分かるMRIを撮っておいた方が、より正確な
状態を把握する事が出来ます。主治医の先生と相談して、MRIを撮るか
どうかを検討すると良いと思います。
また、MRIを撮るという事は、保険会社の人達も、MRIを撮る必要があると
主治医が判断するくらい重症なのかな?と考えてくれます。
何が病状で不安があれば、主治医の先生に相談し、必要と思われる
検査はすべてしてもらう事をお勧めします。
個人の整形外科でMRIをおいてある事は非常に稀なので、世田谷区内の
総合病院や主治医の先生の連携先の病院で撮る事になります。