「固まってしまうから動かしなさい!」
と五十肩の時には、よく言われます。
しかし、その指示が間違っている場合があります!
運動を続けているのに、なかなか治らない・・・・
と思っている方!ご注意ください。
やり方が間違っていれば、やればやるほど
逆に具合が悪くなりますよ!
さて、冒頭から少し脅かし気味に書きましたが
本当の事なんです。
まず、一般の方に分かりやすいように
「五十肩」という病名を良く使います。
しかし、厳密には、五十肩ではない
場合も、五十肩という診断をしている場合も多いです。
本当の五十肩は、肩が完全に固まってしまい
腕を上にあげる事が出来なくなります。
この場合は、どんどん肩を動かした方が良いです。
(ただ、どういう運動をした方がより効果的かはあります)
しかし、本当の五十肩ではない場合、
無理に動かすと、痛めている部分をよけ
刺激してしまうので逆効果です。
腕を上に挙げると痛む時は
正しい筋肉や関節の動きが出来ない為に
骨が上手く動かず、筋肉の腱とぶつかって
腱が痛むからです。
正しい動きが出来ないのに
闇雲に動かしては、腱とぶつかることを
助長するので、逆効果なんです。
この様な場合は、筋肉や関節が
正しい動きが出来るようにするための
体操をしないといけません。
単純に腕を上に挙げる運動ではないのです。
どの様な運動が良いかは
その患者さんに合わせて
提案していきます。
ただ、一般的に誰でもやった方が
良い運動は、肩甲骨の引きよせ運動です。
背中にある、肩甲骨同士を背骨に近づけるように
引きよせるのです。
肩の動きが悪くなる原因の1つに
肩甲骨の動きが悪くなる事があります。
腕を上げる前に、肩甲骨を良く動かす
運動をしていきましょう!